父の命日

今日10月17日は亡き父の命日です。

突然の余命半年宣言を受けてから10か月・・・

ミレニアム2000年に湧く1999年、世紀の新しい年を迎えることなく亡くなりました。

 

父は野山が大好きでした。

春はたけのこ、秋はきのこに栗拾い、冬はしいたけと。

野草のエビネ蘭や野菊。ボケの花。

大ぶりな花より、ひっそりと佇む草木や花を

いつも愛おしそうに手入れをしていたものです。

 

自分の命について何を言うわけでもなし。

つらい治療に弱音ひとつ吐くこともなく。

母や家族に何か言い残すこともなく。

 

ただただ、いつも通りの生活を淡々と過ごし、

亡くなりました。

 

最後の時を迎えるにあたり、父からの言葉を

いつかいつかと多少の期待をもっていましたが、

お父さんは、自分がいなくなるなんて

考えてなかったんだね。

だから、誰にも何も言わずにいたんだね。

 

私はお父さんと過ごした年月の中で、

いっぱいいっぱい学んだことがあるよ。

一本気な性格なんか、そっくり遺伝子受けついじゃったし。リーダーシップを執る際の「気配り」と

「ぶれない信条」も父譲りだねとよく言われるよ。

 

私が親になったとき、娘Yに離乳食あげている時。

そばで新聞読んでたのに、いきなり「あ~ん、だけじゃ

何を食べているのかYがわからない」って。

「はい、赤いのは人参ですよ」「これは青いもので、ほうれん草ですよ」「はい、これから小さいお魚食べましょうね」と説明しながらあげるものだ。と言いましたね。

ドキッとしましたよ。でも、嬉しかった。

きっと、私も同じように育ててくれたんだなって

思ったから。

 

これからも、お父さんから教えてもらったことを

大切に大切にしていきます。ありがとう。

 

 

 

 

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